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2009.07.10 白川みなみさん 「Deep sea Fish」 GOKAN。 The 14th Performance

GOKAN。 The 14th Performance 「Deep sea Fish」


概要


場所:シアター風姿花伝
Gokan2009g


日時:平成21年7月10日(金) 開演時間 14時 19時
平成21年7月11日(土) 開演時間 14時 19時
平成21年7月12日(日) 開演時間 13時 18時


席種料金:日時指定・全席自由
前売り3,000円、当日:3,300円(消費税込み)

CASTとSTAFF



CAST


パンフレット掲載順
留美愁子:白川みなみ
山田紀彦 マネージャーの橘(2役):田久保宗稔
浅井(教頭):田所ちさ
メイクの北別府茂男 有藤力:村越誠(エーチームアカデミー
留美克二 タツミ(2役):鈴木彰人エーチームアカデミー
野溝ゆう:蒼井祐美
マツモト:玉田雅俊(エーチームアカデミー
和久井妙子:末永聖蘭(エーチームアカデミー
和久井秋人:真谷傑(「GOKAN。」主宰)
留美昭子(義姉) 鮫島(編集プロダクションデスク)(2役):若松綾子
坂下進 メイクの斉藤純(2役):宇都宮快斗(ACTOR'S TRASH ASSH
和久井慶司 守田(2役):加藤慎也(SPICE)
深海魚A イノウエ(2役):田村将志(エーチームアカデミー
スギハラ:根本剛美
深海魚B 生徒:塩田瞳エーチームアカデミー
看護婦:波樹みほ
深沢まりえ:鶴田真由

STAFF


脚本:渋谷 真一朗
演出 ・ 選曲:真谷 傑
演出助手:菅 昌修   中村 泰基   波樹 みほ
制作:GOKAN。   松岡由紗   高久絵美   薫
舞台監督:藤田 有紀彦
舞台美術:坂 享宣(ソマリ工房)
照明:島田 雄峰(Lighting staff Ten-Holes)
音響:島貫 聡
映像創作:小清水 純
フライヤーデザイン:Roudiam Design
協力:エムケイスペースプランニング株式会社

チケット、パンフレット


Gokan2009e
Gokan2009f
Gokan2009a
Gokan2009b
Gokan2009c
Gokan2009d

STORY


パンフレットに書いてあった「STORY」



深海には様々なものが降り積もる。
遺骸、排泄物、ゴミ。
それらは『 Marine snow 』と言われる。 ある日本人がそう名づけた。

その男はしばしば東京を深海に例えた。 さしずめ自分は深海魚のよう。
自分が担当している作家がこぼした文章を、さも大事そうに頭の上に掲げて生きている。
生きていく為にしなければならないこと、そんな全てはもはや色あせて映った。

小説を書くことを止めたのは10年前。
ペンを置いたことは誰の所為にもしてこなかった。
世間からオタクと呼ばれる兄の所為にも、不倫を続ける妻の所為にも、
アルコールの呪縛から逃れることができない自分の所為にもしてこなかった。
それが自分に課した唯一の約束だった。

男の中には様々なものが降り積もる。
自分の中の様々な感情はどこからやってきて、そしてどこへ向かうのか。
あらゆるものを奪い去っていく担当作家、同僚の女との関係、世間からの搾取、軋轢、
きれいでは済まない事なんて百も承知だった。
・・・でももうたくさんだ。

やり残したことはないか、そう考えながら男は数日間想いに耽る。
ひとつだけどうしても気になることがあった。
今はもう、どうしているかも分からない幼馴染との約束だった。
約束の内容は憶えていない。 
しかしそれはお互いにとって大事なものだったはずだ。 それだけは憶えている。
取るに足らないMarine snowのひと欠片のはずだった。
しかしそれは次第に成長し、男を支配していく。
男はその約束を捜し、彷徨う...

人はみな滑稽だ。 だからこそ面白い。
きれいじゃ済まない、説明できない様々な感情で形成されている。
それらは時に残酷で、見苦しく、エゴイスティックで、美しい。
そんな愛おしく かけがえのない幾つかの瞬間を、ドラスティックに描いて笑い飛ばす。
この際、エロもグロも笑いも全部。
GOKAN。の作家、渋谷 真一朗が描くノンジャンルカオス演劇。

感想とか


冒頭。
ダンスシーン。
音が消えて2人の主人公のうちの片方の男のモノローグ。
暗転。
雑踏音。
スーツ姿の女性が入ってくる。
それを追いかけて髪の毛を後ろにまとめた女性が般若の形相で舞台に入ってくる。
バッタと土下座して必死にお願いをする。
しばらく誰だかわからんかった。
気づいた。
みなみさんだ!

コレだけでなく、みなみさん演じる子供の親権を元ダンナの兄夫婦にとられた女教師は、目を吊り上げて懸命に何かをするが、すべて空回り。うまくいかない。
何故か。
「妄執」に捕らわれているからだ。
「子供に会いたい」と義兄夫婦に迫っているが、それは子供のためと言ってはいるものの、もはや、それ自体が目的になっている。
欲望があって現実が無い。
ラスト近く、子供からケイタイに電話がかかってきて、吊り上げていた目が崩れて涙であふれるが、それが現実なのかどうかわからない。

みなみさんは、「GOKAN。」出演は2回目。
前回の役は2役のうち片方が天使と言うか妖精と言うか、そんな役柄で、「コミックジャック」を思い出させた。
「うーん、後退したのか?」と思ってしまった。
だが、今回は良い。
妄執に捕らわれて目を吊り上げていたときから、一転、子供からの電話で泣き崩れて後、病院で呆けたようになるまで、緊張感がみなぎっていた。
新宿芸能社(今は昭和芸能舎)の「チェリーボーイズ」でも、訳ありの役をしたわけだが、あの時は声も聞き取りづらく、良くなかった。
羽原氏も、そう思ったのか、次の「横丁のデカプリオ」ではマドンナ役となってしまった。
マドンナというかお姫様の役から、「いれずみベービー」での女王ときて、生臭い女となった。
次はどんな顔を見せてくれるのだろう。
楽しみだ。
チラシでは「いれずみベービー」の次回公演が11月にあるそうだ。
コレまでどおり女王でも一向に構わないどころか、偉大なマンネリになってほしい気もするが、大久保氏、みなみさんは違うものを狙ってくる気がする。

自閉症の役の演技は良い。
身近にいる自閉症の方もあんな感じだ。
だが、あの状況でマネージャーは刺すことはありえないと思う。
結婚->激発->相手を刺すという痴話喧嘩的行動はとりえない。
ストーリー上仕方ないけど。

オカマコントが挿入されたが、なかなか笑いをとっていた。
このオカマを使って劇のフレームをブチ壊すストーリーが良いのではとも、考えた。
でも、それは「いれずみベービー」だな。

この劇全体を見て思い出したのは、以下の文章。

その振るまいは、進化の系譜に由来する。
東南アジアでは、サル狩りの猟師は、小さな木の箱を杭で地面に打ちつけて罠を作る。
木箱には、サルが手をすべりこませるには十分な大きさの穴が開けてある。
箱のなかにはライチの実が置かれている。
猟師が身を隠して待っていると、サルが箱に近づいて、珍重されるライチの実に手を伸ばす。
そこで猟師が網を手に姿を現すと、サルはキーキーと鳴きわめき、箱からライチの実をひっぱり出して、逃げようとする。
サルがすべきことはただ一つ、握っているライチの実を放すことだ。
ライチの実を握りしめたままでは、穴が小さすぎて手を引き抜けない。
報酬を手に入れることばかりに気をとられ、危険を顧みないサルは、貴重な実を放そうとはしない。
そうしているあいだに、猟師は網を打ち放つ。
「市場リスク 暴落は必然か」リチャード・ブックステーバー著 遠藤真美訳

他の人の感想


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